さざなみプロダクション

さざなみプロダクションの平社員による日記

「ぼくらのサバイバルウォーズ」

「ぼくらのサバイバルウォーズ」を観た。

映画が苦手人間の私であるが、完全に『かわいい男の子がいっぱい出るから観た』。ちなみに映画館に観に行こう!と思って調べたときにはすでに公開が終了しており大変悔しい思いをした。

 

◆観たかったもの

『かわいい男の子』につられていた私は、ストーリー及び演技力等をまったく重視しておらず最低の客であったといえる。レビューサイトの「演技がイマイチだけどダンスが上手い」みたいな感想を見てわくわくしていた(最低)。

とにかくかわいい男の子たちがいっぱい出演し、ボーイスカウトのグループ同士で競い合ったりするらしい。かわいい。物語を追うというよりは、ショーを観るくらいの気持ちだった。

 

しかし案外ストーリーが刺さったので大変だった。

という感想です。

ここからネタバレ入ります。

 

◆関係性について

まず主人公は転校生の宙くん。ちょっと気弱で運動も苦手、前の学校ではうまくやれなかったみたい。

そんな主人公を勧誘するボーイスカウトチーム(西軍)のリーダーは虎之介くん。天真爛漫で、彼を含むこのチームは和気藹々としており運動部でいうところのエンジョイ勢って感じがする。

一方そんな西軍を窘めライバル視する東軍のリーダー、龍一郎くん。オールバックで真面目なエリートの雰囲気、チームでの練習もビシビシ指導して規律を重んじるタイプ。

そしてボーイスカウトを目の敵にする不良チームの一人、和馬くん。どうやら三人は昔からの知り合いらしい。

……というところで、主人公の加入を巡って(?)チームの存続を賭けて山にある廃墟までのフィールド対決が行われることになる。

ちなみにここまで顔が全員めちゃくちゃ可愛い。やったー!

 

お察しのとおり、この時点で私は無邪気に笑う虎之介を警戒していなかったのだ。

愚かな。

 

中盤に語られた過去のエピソードを観て私はひっくり返った。

要するに虎之介、龍一郎、和馬の三人はボーイスカウトの仲間だったが、虎之介が語るところによると「あまりうまくできない和馬」に厳しく接する龍一郎に、虎之介が「やめろ!可哀想だろ」とかばって言い返した。自分のことで揉める龍一郎と虎之介を見た和馬は大丈夫だと言って無理した結果、怪我をしてボーイスカウトを退団し不良チームに入った……ということらしい。

マジで?

ひどくない?

和馬の気持ち考えたことある!?

 

私は思った。

こいつ、上原唯純だ。

めっちゃ好き!!!

 

のんきに笑って「俺は龍一郎みたいにしっかりできないから」くらいのことを言っている虎之介、おまえ、おまえ!

私は虎之介にいかにもひどい奴だみたいな口調で「おいやめろ!」と言われた龍一郎の気持ちと、「可哀想だ」と言われた和馬の気持ちを同時にがっつり受け止めてしまい年末に寝込んだ。私が和馬だったら失踪する。可哀想ってなんだ。

しかしここでしっかりと宙が「(運動が出来なくてからかわれたとき)可哀想って言われたのがいちばんつらかった」という話で釘を刺してくれて安心した。聞いてるか虎之介。できるやつにはできないやつの気持ちがわからんのだ。

 

なんか怒っちゃった。ごめんね。

 

このあとストーリーにはもう一波あって「おいおいうそだろ」の展開もあったがとりあえず私のピークはこの中盤であった。虎之介があまりにもストライクでびっくりした。龍一郎がずっと真面目で凛々しく、ピンチの際は年相応に怯えたりする様子はものすごくけなげに見えて可愛くて、ああ龍一郎を推したい!という気持ちはあるのだが、いかんせん、私は無自覚の天才に弱い。もう魂を盗られた。

 

友達に薦めるときにも

「斗亜ちゃんが上原唯純なんだよ、観て」

と言った。

(※斗亜ちゃん=虎之介役の島﨑斗亜くん)

 

わかりやすいですね。

そういうことです。