さざなみプロダクション

さざなみプロダクションの平社員による日記

おいしいものは楽しい

気がついたら年が明けておりいろんなことの速さにおびえるばかり。

 

 

丸亀製麺にいく

私はもともと蕎麦が大好きだったのだが、最近うどんばかり食べている。

うどんを食べるにしても、実家にいたころは食べやすい稲庭うどんとかを好んでいた記憶がある。

いまや完全に讃岐うどん派に寝返った。

これは、夫が四国出身で、地元に連れて行ってもらったときに「車で香川のうどん屋をハシゴする」という超エキサイティングな遊びをしたことがきっかけだといえる。

製麺所でお椀に分けてもらう讃岐うどんは脳にくる美味さだった。

食べている間ずっと「うわ!おいしい」しか考えられなくなる。

食べ終わると美味かったことしか覚えていない。

最近あまり帰省できていないため、香川うどんチャンスは少ない。

そんな中で、このまえ丸亀製麺に連れて行ってもらったらはちゃめちゃに楽しく、すっかり気に入ってしまって先週末に二度目をねだって連れて行ってもらった。今週末もう一回行きたいと思っている。

「連れて行ってもらう」というのも、誤解しないでほしい、べつに甘えているわけではない。私は18歳から一人暮らしをしておりひとりでディズニーランドに通っていたこともある、完全にひとりで飯が食えるタイプの人間だが、そうじゃない。フードコート等にある丸亀製麺ではなく、車で行けるロードサイド店がいいのだ。(なお私はペーパードライバーである)(甘えるな)

店が広くて座席に香川の山の写真が飾ってあり、うどんをでっかい釜で茹でているところが見られて出汁サーバーがある、独立店舗がいい。

おもしろいから。

私は子どものころ神経が細く、すぐ吐いてしまうから外食が苦手だったので、ファミレス等を楽しめなかった。そのぶん大人になった今、チェーン店での食事が楽しくてしょうがないのである。サイゼリヤとか大戸屋とか回転ずしとか、もうアトラクションくらい楽しい。

またうどんが食べたい。

それから、こんど友達が鳥貴族に連れて行ってくれることになり大変楽しみにしている。

あと、ココイチと天下一品も行ってみたいと思っている。人生には面白いことがいっぱい残っている。

 

泣くことについて

通勤途中に後ろを歩く女子大生ふたりが好きなアイドルのコンサートに行った話をしており、「曲が始まった瞬間泣いちゃったの」と語る女の子に、友達が「えっ、かわいい」と答えていたので「おう」と思った。

昨年11月に好きなアーティストのライブに行き、演奏が始まった瞬間号泣して三曲分くらい熱い涙を流し続けた私はまったくかわいくなかったからである。

違う。聞いてくれ。

今回のは違うんだよ。

今年の春、私は心身ともに人生で一番深く傷ついていた。

すべてが疎ましく怖い時間がずっと続いていたとき、5月に、新曲が出た。

0時ちょうどにベッドの中で再生した曲でうずくまって泣き、それからずっと、本当にずっと、ありえないほどずっと繰り返し聴いてきた。これはたぶんちょっと想像できないくらい繰り返しです。

誰とも話したくないほど傷ついたまま新しいアルバムだけに慰められて春を過ごし、夏が過ぎ、秋が過ぎようとしているとき、ライブがあった。席運がないことでおなじみの私だが、アリーナ席が当たった。

自分でも盛っていると思うような話だが、本当に演奏が始まった瞬間に思考より先にジブリのアニメくらい涙が出て、立っていられないほど泣き、柵によりかかったまま涙でよく見えないステージを見上げていた。せっかくいい席なのにあんまり見えなかったが、ライトに滲む姿は神様だと思った。

ライブも終盤、ボーカルの彼が

「ここにいる皆さんが一人でも欠けていたら今夜はなかった。生まれてきてくれてありがとうございます」

と言った。

私が13歳から一緒に育ってきた音楽が、私が人生で一番傷ついている半年に寄り添い、そして悲しみの終わりにひとつの区切りをつけてくれた。そう思った。

生まれたときくらい泣いた。

私はたぶん11月11日に横浜で生まれなおし、また新しい人生のチャプターを生きはじめたと思う。

そういうわけで、あのときの私はとても「かわいい」もんではなく、生まれたての赤ちゃんくらい不安定で、死にもの狂いだったといえよう。

いま、生まれなおして二か月半ほど。

新しい人生の章は面白く、豊かなものになる気がしている。

 

春が来る

もう立春が見えてきている。

私は海苔巻きのお寿司が大好物なので、節分の恵方巻にかこつけて絶対に海苔巻きを食べたいと思っている。

まだ朝は寒いが、花壇のネモフィラには頑張ってもらいたい。

みなさんもお元気で。