さざなみプロダクション

さざなみプロダクションの平社員による日記

Have a magical Day!

ちかごろ涙腺のセキュリティがバカになっている。

若き頃、私は滅多なことでは泣かなかった。悲しくて悔しくて泣くことはあれど感動して泣くということはほぼなかった。素晴らしいものを見る、優しさに触れる、そのたびにたしかにグッとくるし感動はするのだが、その感情の揺れが胸でおさまり、涙腺まで刺激されないというイメージが近い。

だから感動が人に伝わりにくい生態であった。

それがどうだ、最近は。

日曜日の午前中にあっちいのにちっせえ帽子かぶって散歩してる幼児を見ただけで簡単に潤んだりして、恥ずかしいとは思わないかね。

思いません。

きのうディズニーランドに行き、相も変わらず最高の場所だったわけだが、私は四回涙を零しもうヒトとして限界だったので報告します。長いです。

 

白雪姫の子

入園前の手荷物検査を受けるとき私の少し前に白雪姫のドレスを着た3~4歳くらいの女の子がいた。ウーンかわいいね。百億点。優勝。

手荷物検査を終えたプリンセスはキャストさんになにごとか話しかけられており、それが聞き取れなかったようでパパの顔を見た。パパはその子の手を握りながら「プリンセスは特別なんだって」と言った。

ウッ……(セキュリティレベル1)

私の涙腺は入園前に相当痛めつけられた。そこへ夫が合流し「ねえさっき白雪姫のドレスの子いてかわいかったね」と言ったので、この会話を報告しちゃおうと思い「あのさ、その子に向かってパパがさぁ……」と話し始めたものの途中で落涙。

無念です。

だって朝一でそれだよ。あの子の今日絶対最高じゃん!!超楽しんでほしい。涙。

 

マジカルミュージックワールド

いつも泣くよ。どうせ泣くと思ってたんだろ?泣いたよ。

もはやなにがきっかけだったかも覚えてないよ。たしかプリンセス共演あたりだったような気がするよ。ついでにアースラで絶対泣く。

 

フィルハーマジック

私はフィルハーマジックオーケストラでグーフィーが与えられている役割がだ~い好き。ナレーションを任されたり、ドアを開けたり、席の案内をしたり、それらが楽しくてたまらないらしく「あと少しだぞう🎵」とか言いながらウロウロしており超愛おしい。BIG LOVE。

だから最後のナレーションまで絶対に聴きたくていつも会場にギリギリまで残る。

あれです。みんな好きなあの最高のやつ。

「みんな、来てくれてありがとう!フィルハーマジカルな一日を過ごしてねぇ!」

私がアトラクションを訪れたのは昼頃だったと思うが、ああ今日一日も絶対に魔法の力でハッピーだなと確信した。朝から見たいろんなものを思い出したりしてちょっと泣いた。

誤解しないでほしい、いつも泣くわけではないです。これは本当。大丈夫です。(なにが?)

 

エレクトリカルパレード・ドリームライツ

見るつもりはなかったのだ。

「夜のランドってなんでこんなにさみしい気持ちになるんだろうね」「子どもの頃の帰りたくないよ~みたいな気持ちが残ってるのかな」「こんな中でエレクトリカルパレードの曲なんて流れてきたら泣いちゃうよ」なんて言いあいながら夕飯を食べ、最後にチキルームに行った。(我々は魅惑のチキルームが大大大好きで「ビッグサンダーは諦めてもいいがチキには絶対に行きたい」と意見が一致していた)(我が家ではマヌの真似が一生流行っている)(ハウオリの真似も一生流行っている)

我々のほかに四人くらいしかゲストのいないチキルームで「いいよ~っ!!」「なりた~い!!」と絶叫し他のゲストを恐怖のどん底に陥れた私が大満足して外に出るとEパレが始まる三分前だった。

どうやらまだ座れるっぽい。ラッキー。見ちゃおう。

で、座った。

「こんな中でエレクトリカルパレードの曲なんて流れてきたら泣いちゃうよ」

と言った夫の言葉は見事なフラグとなったのである。

すぐにパレルが暗くなり、ドーン……とあの曲が流れ始め、電子のナレーションが入る。

ウッ

いやまだ大丈夫。自分いけます。

ブルーフェアリーが来て左右のゲストに「Welcome, Welcome.」と繰り返し微笑む。久しぶりに見たけどやっぱりめちゃくちゃ綺麗だ。私たちが座ったのはホースシュー前だったので、通り過ぎていくフロートがシンデレラ城と並ぶ。めちゃくちゃ綺麗。夢みたいだ。

大きくて立派な光の騎士がゆっくり通る。ゲストが手を振る。

私はさっきの話のせいか、これをはじめて見る子どもの気持ちを想像してしまっていた。家で絵本やBlu-rayで見ていたおとぎ話の妖精とか騎士とか、そういうものたちが、いま実体を持って目の前を通っていく。ほんとにいたんだ!みたいな気持ち、いいなあ。へとへとに遊び疲れた日の夜に、ちょっと眠くて、家族と座るレジャーシートの上でこれを見たら、あとから思い返したときに「あれって夢だったのかな」なんて思っちゃいそう。

おお、ちょっとグッと来てしまった。

そこへミッキーとミニーちゃんを乗せた光の汽車のフロートが来て、グーフィーが「いぇ~い!光のパレードだよ!最高~!(このセリフ一番好き)」と汽笛を鳴らそうとして紐を掴み損ねて笑い、ミニーちゃんが「なんて美しいのかしら!」と言い、ミッキーが「ドリームライツ!光の魔法だね」と言った。

もう私の涙腺はぶっ壊れてしまいまったく言うことを聞かず目から下が全部びちゃびちゃになった。

あとこれは泣きすぎてうろ覚えなんだけど「夢と光の魔法の国にようこそ」というようなことを言ってくれていたと思う。誰か台詞のリスト持ってない?

今日一日朝から今までずっと、ひとつひとつの大切な出来事とか目にしたかわいいものとかそういうこの場所にある尊いものが全部このフロートで掬い上げられたと思った。夢じゃないんだ。ミッキーマウス、パークホストとして世界最高。

夫が「お昼に白雪姫のアトラクションで泣いてた子も見たかなあ、これ」と呟いた。追い打ちかけるのやめてよ泣き止めなくなっちゃうじゃん。

私はディズニーリゾートに通い始めたころ病み上がりで夜まで外出が出来ず、エレクトリカルパレードファンタズミックも最初の頃はなかなか見られなかった。だからいまだにかなり特別感があるのかもしれない。

いや、それを抜きにしても、一日遊んだ夜のエレクトリカルパレード・ドリームライツは相当なパワーがある。夢と現実を限りなく近くまで引き寄せてまるで夢の続きであるように光で結んでくれる。それができるのはミッキーマウスであり、ディズニーキャラクターなんだなあ。

という激重感想で今回のインは幕を閉じた。

東京ディズニーランド、大好き。

 

番外編

泣きはしなかったが、とてもいい経験をしたのでこれも書いておきたい。

我々夫婦が魅惑のチキルームとカントリーベアシアターを偏愛しているのは周知の事実であるが、夕飯前にカンベアで壊れた猿のおもちゃのように手を叩きまくりバフの「さようなら~」までバッチリ聴いてルンルンで退室したら他のゲストはみんな帰ったあとだった。

カンベアのシアターを出たところは出演者の楽屋になっており、彼らの個性豊かな個室のドアが並び、賞やファンレターなんかが飾ってある。

ビッグ・アルに宛てられたファンレターを見つけ「見て!北京在住の四歳のパンダから手紙来てる」「かわいすぎて草」などと大はしゃぎしていると(はよ帰れ)、ツアーガイドのお姉さんが「気になるドアとかあればご紹介しますよ!」と声をかけてくれた。

一瞬「はよ出ろ」という声かけかと思ってビクっとしてしまったが、おそらく案内中のゲストがシアターに入っているのであろうお姉さんはカントリーベアシアターが好きなゲストを見つけられて本当に嬉しい、という旨のことを熱く語ってくれ、「いまやってる公演が終わるまではここ貸し切りですよ!お写真撮りましょう!楽屋ツアーしましょう」と激アツ提案をしてくれた。

この日、スナップフォトを撮ってくれるカメキャスさんにうまいこと出会えなかったので、残念だけどツーショは諦めるか~と思っていた。そこへまさかの最高の提案。嬉しいです!!!と全力で乗った。

 

お姉さんはたくさんポーズを提案してくれ、何度も「かわいい!」「すてき!」「楽しい!」と言い、もしかして、あの……期間限定のバージョンもお好きだったり……?と絶妙に控えめに聞いてくれて、私が「はい!ジングルベルジャンボリーでアーネストのバイオリンがかっこいいって聞いてから気になっちゃって、それからどんどん全員のファンになりました」とオタク長文で答えるとめちゃめちゃ嬉しそうに目をキラキラさせて「本当にお好きなんですね……!!」と喜んでくれた。こりゃかわいすぎるな。

ゴーマーの楽屋のドアをノックしてみたり、テディ・バラの楽屋を見上げてみたり。そこへカンベアのキャストさんが通って「あ、ヘンリー楽屋に戻ってきてます?」と訊いてくれたり、嘘みたいに楽しかった。

最後にお礼を言い、ガーランドの「ありがとう」カードを差し上げた。

このカード、貰いはしたものの、渡すタイミングがわからずずっと持っていたので、ここぞというタイミングで渡すことができてとても嬉しかった。

お姉さんからもお返しでガーランドのシールを貰った。

「Have a magical Day!」と書いてある。

 

やっぱグーフィーが言ったとおり、フィルハーマジカルな一日になったなあ。